次世代シーケンス解析(NGS)を依頼するなら、どのようなシーケンサーを完備し、どんな解析をしてくれるのか、サービス内容をしっかり確認しておきたいものです。ここでは、次世代シーケンス受託解析をサービス提供するDNAチップ研究所について詳しくご紹介します。どの会社へ依頼しようか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
DNAチップ研究所は、その名の通り遺伝子に関する様々な研究を行っている会社。予防医療への貢献をテーマに、幅広い解析の受託サービスや遺伝子検査などを取り扱っています。がんをはじめ、アルツハイマーや関節リウマチ、うつ病など、特定の病気に関する研究開発にも積極的です。
受託サービスに関してはがん遺伝子パネル解析をはじめとする次世代シーケンス解析だけでなく、DNAやRNAの抽出から対応。統計解析(データ解析)も行っており、オプションサービスも豊富なので、要望に応じて様々な相談に乗ってもらえます。
次世代シーケンス解析は高効率な解析方法ではありますが、十分な結果を得るためにはスタッフの高い専門性や設備体制が重要です。そこでDNAチップ研究所では、受託解析業務をスムーズに進めるべく、常に十分な人員と体制を確保。個人情報に関しても適切な管理を心がけています。
DNAチップ研究所の次世代シーケンス解析は、RNA-SeqやmiRNA-Seq、Small RNA-Seq、エクソーム解析、がん遺伝子パネル解析など多岐にわたります。衛生検査所の資格を有している※ため、ヒト臨床検体の取り扱いも可能です。
mRNAやlincRNAの配列を網羅的にシーケンスすることで、センス、アンチセンス鎖を区別しながら遺伝子発現解析を実施。微量のサンプルやFFPE由来の分解したサンプルなど、幅広いサンプルに対応可能です。
遺伝子の発現に大きな影響を与えるとされるスプライシングやmiRNAに関わる分子を網羅的に解析するもの。微量サンプルの解析にも力を入れています。
主にがん遺伝子の遺伝子変異を解析するもので、エクソン領域やホットスポット領域において高い感度の検出に対応。目的に応じた2種類のターゲットリシーケンスが用意されています。
同社では、独自に取得した高齢健常コントロール8検体をエクソームデータに混ぜて解析を実施。日本人ならではの変異やシーケリングエラーなどの研究に適しています。
メチル化パネル解析、およびターゲットBAS解析という2種類の解析法を用意。ターゲットBAS解析の場合はバイサルファイトに変換したのち、指定のPCRプライマーにてターゲット領域の増幅を行います。
ヒトの腸内、皮膚、唾液等のサンプルにどういった細菌がどれだけ含まれるのかを解析します。
その他、全ゲノム解析やレパトア解析、シングルセルRNA-Seq、WGBS、MBD-Seq、ChIP-seq、アンプリコンシーケンスなども受託を請け負っているそうです。
このメディアでは、研究要件に合わせて次世代シーケンス受託解析する会社を紹介しています。研究内容に合った解析サービスをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
上記はいずれもイルミナ社のシーケンサーで、NextSeq500はエクソーム解析や全ゲノム解析、RNA-Seqに適しているのが特徴。NovaSeq 6000はすべてのゲノムやプロジェクト規模、シーケンス方法に対応でき、HiSeq Xは全ゲノム解析専用、MiSeqはロングリードの情報を必要とする場合によく使われる小型卓上型のシーケンサーです。
こちらはPacBio社のシーケンサーで、1分子リアルタイム(SMRT®)シークエンシングテクノロジーを基盤としていることから、非常に長いリードを高精度で得られるのが特徴です。
※その他、サンプル送付や納品などの詳しい流れについてはDNAチップ研究所へお問い合わせください。
会社名 | 株式会社DNAチップ研究所 |
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所在地 | 東京都港区海岸1-15-1 スズエベイディアム5F |
営業時間 | 公式HP記載なし |
営業日 | 公式HP記載なし |
電話番号 | 03-5777-1700 |
公式サイトURL | https://www.dna-chip.co.jp/ |
「実験相談窓口」を設け、様々な生物種や解析目的に応じた実験計画から実験プロトコル、データ解析まで研究者の立場に立った提案をしてくれる。
遺伝子解析の中でも、ThruPLEX技術を用いたタカラバイオオリジナル解析サービス「cfDNA変異解析」を提供。変異した遺伝子を検出。
遺伝子バイオマーカーの測定から、コンパニオン診断薬(CDx)を含む体外診断用医薬品の開発、薬事申請、製造販売までワンストップで対応。
【選定条件】
※2023年2月20日調査時点で「次世代シーケンス解析 受託」とGoogle検索し、50位までに表示されるNGS受託サービスを提供する企業29社のうち、「ISO9001」を取得し、他社の受託解析を代理店販売しておらず、公式HPでサービス内容をしっかり確認できる日本資本の会社を3社ピックアップ。その中から公式サイトで確認できる情報をもとに以下の条件で要件ごとに各サービスを選定。
初めての受託解析…北海道システム・サイエンス(調査した結果、3社のうち唯一、実験相談窓口※サービスを行っている)
※参照元:北海道システム・サイエンス公式HP(https://hssnet.co.jp/product/total-support/)
cfDNA変異解析…タカラバイオ(調査した結果、3社のうち唯一、オリジナルcfDNA変異解析※を提供している)
※参照元:タカラバイオ公式HP(https://catalog.takara-bio.co.jp/jutaku/basic_info.php?unitid=U100009437)
新薬の開発…理研ジェネシス(調査した結果、3社のうち唯一、開発・薬事申請・製造販売までワンストップで対応※できる)
※参照元:理研ジェネシス公式HP(https://www.rikengenesis.jp/placement/development.html)